お仕事ブログで書くことに迷う?

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先日、とある病院の看護部長さんからこんな話を聞きました。

「病院でブログを始めることになったのだけど、何を書いていいのか分からなくて困ってるの…」

個人のブログを複数持っている私には、実は新鮮な悩みに感じられました。私は、書くことがないと思ったことがありませんから。^^


ブログがどういうものかは、看護部長さんにも何となく分かっています。病院の宣伝のため、病院からのお知らせ、リクルートにつなげるため…。ただ、彼女の口から出た言葉には、彼女の気持ちがこもっていませんでした。なるほど、それだから何を書いていいのか分からないし、糸口も見えなかったわけですね。





看護部長さんの気持ちを知るため、いろいろな話を聞きました。普段の仕事の課題や悩み、最近仕事のなかで嬉しかったこと、スタッフの素晴らしいと思うところ、自分の子供から聞いた仕事の話…などなど。イキイキとした表情でたくさんのエピソードが出てきます。書くに値する体験はいっぱいあるのです。

それを文章にしてみたらと言うと、「文章を書くのが苦手で…」と予想通りの回答が帰ってきました。

文章書きのプロではないんだもの、上手である必要はないのよ? メールは日常的に書くでしょう?

「…うん、そうねー、誰に向けて書いたらいいのか、まずそこが分からないから、内容も文章のスタイルも決められないんだわ」

そうそう! 自分で気が付いてくれました。


で、誰に向けて書くか。

休診の予定とか、特定健診のお知らせとか、いわゆる病院のからのお知らせを看護部長が書く必要はありません。それは医事課のような事務方にお任せしましょう。やはり第一には、患者さんに向けて書く。これが基本でしょう。

「でも、うちの患者さんは高齢者が多くて。まず読まないと思うよ?」

私も患者さんですよー(笑)。それはともかく、患者さんの家族はどう?

「あー、そうねー。家族が入院している病院のことを知りたいと思うかもしれないわね」

そうそう!

お仕事体験で高校生が来ることもあるのだから、高校生でもナースのお仕事の一端を理解できるような内容がいいんじゃないかなーと思いますよ。高校生なら、ばっちり読んでくれると思いませんか?

「そうね!!」


で、どういうふうに書くかですが…。まず、事実と感情を分けてください。で、事実に感情を足すんです。

「どういうこと?」

例えば、今日は雪が降っていますよね。

朝起きたら、雪が降ってたー。渋滞してるし、電車混んでるし、到着が遅れるし、道が滑って歩きにくいしー。お気に入りのパンプスなのに、中まで濡れてぐちゃぐちゃだし、もーサイテー。


なんて書いてはダメです。雪がテーマかぐちゃぐちゃがテーマか分かりませんから。サイテーな気分を分けてほしくありませし。

「書かないけどね…」

雪が降っている、夜まで降る予報が出ている、というのが事実です。ということは、今日の外来の時間帯はずっと雪が降っていることになりますよね。そこに、感情を足すんです。

お店だったら、雪の日は客足が鈍るからポイントを2倍付けるから来てください、と宣伝しますよね。

病院だったら? 外来に来るいつもの患者さんを思い浮かべてみてください。例えば、杖をつきつつ歩幅20cmくらいで歩いているおじいさんがいますよね?

「○○さんね」

その○○さんが、今日歩いて来ると言ったらどう思いますか?

「わわ、今日はやめてー! 明日にしてー!! ○○さんだけじゃないわ。滑って骨折でもされたら大変…!」

その気持ちが、看護部長さんらしさであり、優しいナースの視点であるわけですよ。今日は雪が降っています…の続きを、ナースとしてどう書きたいですか?

「いつものお薬を受け取るだけの方は、今日は雪で歩きにくいので、雪が止む明日来院するほうがいいかもしれません。また、明朝は路面が凍結するでしょうから、路面の氷が溶けた後で、滑らないように十分気をつけてお出かけください…という感じかな?」

そうそう、そんな感じで!

「書けそうな気がしてきた…!」

看護部長の人柄や仕事の姿勢が伝わる文章は、リクルートにも役立ちます。こういう人となら一緒に働いてみたいって、思うものでしょう? 特にナースはチームで一緒に働くものだから、どんな人が職場にいるか気になりますよね。

「そうね…そうかもしれなわね! △△さんなんて、家でも職場でもとっても頑張りやさんで明るくて、彼女の話を聞くと、みんな元気が出てくると思うわ! △△さんにも書いてもらいたいわ!」


* *


つまり。
お仕事ブログだから、事実は事実として伝えよう。
善悪、好き嫌いの感情とは区別して、事実のまま伝えよう。
そしてね。
お仕事ブログであっても、自分の感情で書こうね。
何かのフリをするんじゃ、書くのがつらくなりますから。

ということです。

今日の記事が、お仕事ブログを書くにあたって悩んでいる人に少しでも参考になれば幸いです。


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